DeepLearning 機械学習マシンでゲームを楽しむ Steam on Ubuntu

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やりたいこと †

• 共産圏版SimSity? こと Works & Resources 面白そう
  • Game W＆R Soviet Republic
  • ゲーム配信プラットフォーム Steam で購入できる
  • めちゃめちゃ高性能な GPU はいらないけど、そこそこの GPU を搭載した Windows マシンが必要
• でも、手元にあるのは Chromebook と 2K ディスプレイだけ。 Windows も Mac も持ってない
  → そうだ Geforce Now で、データセンターでゲームを動かして、画面表示だけ Chromebook に持ってくるようにすればよくね
  → 残念 orz。Geforce Now for Android が,手持ちの Chromebook に対応してない
• そういや、機械学習用のマシンがあるんだけど、なんとかでないもんかね?

  OS	Ubuntu 20.04
  CPU	Core i5 3.0GHz × 6Core (8Gen)
  MEM	32GB
  SSD	512GB
  HDD	1TB
  GPU	RTX2070

Steam for Ubuntu で、Windows ゲームを動かす †

• Steam では Steam Play という Windows 互換レイヤをかませることで、Windows ゲームを Linux 上で動かすことができる
• Steam Play の中身は Proton というアプリケーション
  • Win32/64 の System Call を Linux の System Call にリアルタイムで変換する
  • DirectX 11 を Valkan にリアルタイムで変換する
• Proton は Windows 互換レイヤとして有名な Wine を Steam の提供元である Valve Corporation が魔改造したもの

Steam Play を有効化する †

• Steam のデフォルト設定では、動作確認の取れたものだけが Proton が有効になる
• [設定]-[Steam Play] で 「すべてのタイトルで Steam Play を有効化」にチェックを入れると、Linux 版 Steam でも、すべてのWindowsゲームを購入できるようになる
  

Proton 設定を変更する †

• ゲームタイトルごとに Proton (Wine) がインストールされる
• Wine の設定ツール winetricks で Proton の設定を変更できる
• Wine のインストール

  $ sudo apt install wine64 wine32 winetricks
  $ wine --version

• 設定変更

  $ WINEPREFIX=/home/atsushi/.steam/steam/steamapps/compatdata/784150/pfx winetricks

  WINEPREFIX は、各ゲームタイトルのインストール場所。32bit 環境の場合は

  WINEARCH=win32

  をつける
• 日本語フォントのインストール

  $ WINEPREFIX=/home/atsushi/.steam/steam/steamapps/compatdata/784150/pfx winetricks cjkfonts

• あんまりいじることはないかな → DLL の差し替えに使う。
  "Workers & Resources Soviet Republic" では、デフォルト状態では音が出ないが、xaudio2_7.dll を wine のものから、windows のものに変更すると音が出るようになる (Linux側で音を指すのではなく、Windowsエミュレーション側で音を出すようにする)。
  
   
  
   
  

gamemode †

• 計算機資源を一時的にゲームに集中させる
  • Ubuntu でも使える
  • https://github.com/FeralInteractive/gamemode
• Steam の起動オプションで指定する。ついでの他のオプションも指定しておく
  
  • WINEDLLOVERRIDES="xaudio2_7=n,b" PROTON_LOG=0 gamemoderun %command%
  • WINEDLLOVERRIDES で Wine の設定を上書き
  • PROTON_LOG=1 にすると、 ~/steam-{ID}.log に PROTON のデバックログが出力される

Ubuntu の音源周りについて †

• Linux の世界では、まず様々な Sound Card に同じ API でアクセスできるように Alsa が作られた
• でも、Alsa は一度に一つのアプリケーションしか音声を出力できない
• そこで、PulsAudio? が作られた。PulsAudio? は複数のアプリケーションから渡された音声を混ぜて Alsa に送る
• MIDI
  • timidity : 昔からあるソフトウェアシンセ
  • fluidsynth : 今回はこれを使う
• timidity
  • timidity は、Alsa にしか対応していない
  • 古いタイプの PulsAudio? に対応していないアプリケーションは PulsAudio?-Alsa 経由で音声を出力する。アプリケーションから見ると Alsa に音声を出力しているように見える
  • デフォルト設定で Timidity を起動すると "Alsa" を掴んでしまい、他の音声が出なくなるので注意
• fluidsynth
  • インストール

    $ sudo apt install fluidsynth

  • 設定
    • 設定本体の fluidsynth.service は変更せずに、/etc/default/fluidsynth で環境変数を設定する
    • デフォルト設定では alsa を使っているので、これを pulseaudio に変更する
    • /usr/lib/systemd/user/fluidsynth.service

      [Unit]
      Description=FluidSynth Daemon
      Documentation=man:fluidsynth(1)
      After=sound.target
      
      [Service]
      Type=notify
      NotifyAccess=main
      EnvironmentFile=/etc/default/fluidsynth
      EnvironmentFile=-%h/.config/fluidsynth
      ExecStart=/usr/bin/fluidsynth -is $OTHER_OPTS $SOUND_FONT
      
      [Install]
      WantedBy=multi-user.target
      

    • /etc/default/fluidsynth

      # Mandatory parameters (uncomment and edit)
      SOUND_FONT=/usr/share/sounds/sf3/default-GM.sf3
      
      # Additional optional parameters (may be useful, see 'man fluidsynth' for further info)
      #OTHER_OPTS='-a alsa -m alsa_seq -r 48000'
      OTHER_OPTS='-a pulseaudio -m alsa_seq -r 48000'
      

  • 起動

    $ systemctl --user enable fluidsynth
    $ systemctl --user start fluidsynth

• お試し再生

  $ aconnect -o
  client 14: 'Midi Through' [type=カーネル]
      0 'Midi Through Port-0'
  client 128: 'FLUID Synth (84544)' [type=ユーザ,pid=84544]
      0 'Synth input port (84544:0)'
  $ aplaymidi ~/Downloads/forelise_01.mid --port 128:0

• サウンドフォントの入れ替え
  • 大富豪サウンドフォント Fat Boy https://fatboy.site/
  • /etc/default/fluidsynth の SOUND_FONT を差し替える
  • 確かに音が良い

Steam関連のファイルを /home/${USER} から移動させる †

• Steam で遊んでいると /home にゲーム関連のファイルが 数十GB〜百GB 格納されてしまう。これをどっか別のところに移したい
• bcache で 高速低容量の SSD と 低速大容量の HDD を組み合わせた /data を用意した (k8s bcache) Steam 関連のファイルをここに持っていく
• Steam のディレクトリ構成

  ~/
  ├── .steampath -> ~/.steam/sdk32/steam
  └── .steampid -> ~/.steam/steam.pid

   

  ~/.steam
  ├── bin -> /home/atsushi/.steam/bin32
  ├── bin32 -> ~/.local/share/Steam/ubuntu12_32
  ├── bin64 -> ~/.local/share/Steam/ubuntu12_64
  ├── registry.vdf
  ├── root -> ~/.local/share/Steam
  ├── sdk32 -> ~/.local/share/Steam/linux32
  ├── sdk64 -> ~/.local/share/Steam/linux64
  ├── steam -> ~/.local/share/Steam
  ├── steam.pid
  ├── steam.pipe
  └── steam.token

• 結局の所 ~/.steam は、~/.local/share/Steam の Symbolic link 集になっている
• つまり ~/.local/share/Steam を /data/steam の Symbolic link にした上で、Steam を初回起動すると、ゲーム本体やセーブデータは、/data/Steam に格納されることになる
• 途中からでも mv して ln すればいいはず
• でもクリーンインストールのほうがいいかな
  • ゲームのセーブデータを Steam の Cloud に保存する
  • /home にある、Steam関連のファイルを削除

    $ mv -rf ~/.local/share/Steam
    $ mv -rf ~/.steam
    $ mv -f .steampath
    $ mv -f .steampid

  • データ領域の Symbolic link を作成する

    $ sudo mkdir /data/steam
    $ sudo chown ${USER}:${USER} /data/steam
    $ ln -s /data/steam/ ~/.local/share/Steam

  • Steamを起動して、Steam内でゲームを再インストール　

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